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落水 9月上旬

「落水」とは、田んぼの水を抜くことです。稲刈りの約10日前を目安に行います。
水が水路から入ってこないよう、水路と田んぼの仕切り板の間に土を入れ固めます。
水を落として、稲を乾かすことにより登熟を完了させます。
土を乾かすことにより、コンバインでの稲刈り作業をスムーズに行えるようにもします。

稲刈り適期 9月中旬〜10月上旬

いよいよ1年の集大成の稲が完成しました。
病気にもならず、害虫に負けることなく育ってくれました。
籾に栄養分をすべて送り込み、その使命を果たした稲は、美しい黄金色になります。
まずは、「美山錦」からの収穫、次いで「こがねもち」「ミルキークイーン」「コシヒカリ」です。

稲刈り 9月中旬〜10月上旬  写真の機械:コンバイン

おまちかねの稲刈りです。シーズン初めての稲刈りは、やや緊張します。
収量はあるか、品質はどうか、コンバインの操作などなど・・・。
1枚田んぼを刈り終わると今年の稲の様子もつかめてくるので、ちょっと安心します。
自分で育てた稲を収穫するのって楽しいですね。

もみ運搬 9月中旬〜10月上旬

コンバインで収穫したもみは、トラックへ移します。
トラックで、当農園のライスセンターへ運びます。
トラックは、田んぼとライスセンターをひたすら行ったり来たり。
運んだもみは乾燥機に入れられます。

もみ乾燥 9月中旬〜10月上旬  写真の機械:乾燥機

稲刈りして、トラックで運び込まれたもみは、この乾燥機で乾燥します。
食味・品質を落とさないように、低温でじっくり乾かします。
乾燥機で乾かすのはお米にとっては最適です。天日干しがいいと言われますが、
雨が降ったり晴れたりでは、濡れ乾きを繰り返し、もみにダメージがかかります。

もみすり 9月中旬〜10月上旬  写真の機械:もみすり機

乾燥が終わるともみすりです。もみすりは、もみからもみ殻を取り除いて玄米にする
作業です。もみすりをした玄米は、選別機にかけられ、整粒(形の整った食用となる
玄米)と、くず米に選別されます。当農園は選別機に大きい網を使って、整粒のなか
でも大粒だけ残るよう選別しています。

袋づめ 9月中旬〜10月上旬

選別機にかけられた整粒玄米を、30sづつ量って、紙袋へ袋づめしていきます。
玄米からヌカを取り除いて精米し、みなさんにお届けします。
当農園では胚芽(精米したときに一部黄色い芽のようなものがあります)を少し残して
精米します。胚芽は、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど栄養価の高い場所なんです。

堆肥まき 10月中旬〜11月上旬  写真の機械:トラクター&マニア

稲刈り後のにもまだまだ仕事はあります。来シーズンに向けての土づくりを行います。
まずは、近所の牛農家さんに牛ふん堆肥をまいてもらいます。
堆肥は、肥料としての効果の他、通気性、透水性、養分の保持性などが改善され、
土壌の機能が向上します。

ケイ酸肥料まき 10月中旬〜11月上旬 写真の機械:トラクター&ブロキャス

稲作りのベース(骨格肥料)となるケイ酸肥料をまきます。
ケイ酸は肥料成分の1つで、稲を硬く丈夫にしてくれる役割をもっています。
ケイ酸は川の水からなど、天然供給もありますが、それだけではとても足りません。
そこで、人間の手で不足するケイ酸を補ってあげます。

秋おこし 10月下旬〜11月下旬  写真の機械:トラクター&ロータリー

堆肥やケイ酸肥料、稲わらを秋起こしで田んぼにすき込みます。
すき込んだ堆肥や稲わらは微生物の働きで分解が早くなります。
秋起こしをすることで、土を柔らかくし、来春の作業をしやすくする狙いもあります。
今シーズンの機械作業は以上で終了です。